初めてのアプリ開発で、ブレないために行った4つのこと
前回の記事では大まかに、アプリ開発で使用しているツールと一連のフローを紹介しました。
今回はアプリ開発を円滑に進めるために行ったことを4つ紹介します。これは作業の効率化などの目的もありますが、一番の目的は「ぶれない」ことです。
1.リニューアル内容確認(仕様やスケジュール)
まず、リニューアルの内容を隅々まで確認します。
- デザインの変更:見栄えや使いやすさがよくなるなら自由にやってもらってOK
- 機能の見直し:必要な機能であれば追加する。基本自由に。
- UIUXの改善:良くなるのであれば自由に!
オーダーは「見た目をよくして、使いやすくする」…この考え方を一番リニューアルしたい…
ここからビジネス的にもユーザー的にも納得のいく形を模索していきます。まずは情報共有が簡単にできるツールがないか探しました。「スプレッドシート」「Qiita」など試しましたが、社内にあまり馴染まずに結局、社内で日常的に使用している「サイボウズ」で管理することにしました。
サイボウズでの管理方法はこの記事を参考にしました。
サイボウズの掲示板機能でこんなことを管理するようにしました。
- 誰が何をいつやるか、そしていつ終わったのか
- 決定事項
- ステートメント
- 問題点/要望
これらをカテゴリに分け、更に「#001_ホーム画面レイアウト修正」というように先頭に管理NOをつけました。
2.ステートメントシート作成
リニューアル前はこういったものが無かったので、コンセプトがぶれたり、使うかどうかわからない機能が増えたりなどの問題が発生していました。ステートメントシートを作ることで作業効率化、ストレス減少、決定時間の短縮、全員が共通した認識で作業ができる。こういったメリットが非常に大きく、作らずに作業したらと思うと…今は考えられないですね。
ステートメントシートの存在はfladdictさんのこの記事で知りました。
アプリ製作のための定義ステートメント共有シート | fladdict
アプリでやりたいことを明確にし、アプリの強みって何だろうと考え、やらないことを決める。なんだか意思表示というか決意表明みたいな感じだと思います。
3.カスタマージャーニーマップ作成
ユーザーはどういった行動からアプリをダウンロードして、どのようにアプリを使うのかを予測・検証するためのマップを作りました。エクセルで簡単なフォーマットを作り、そこにユーザーがするであろう行動を具体的に書いていきます。
カスタマージャーニーマップの詳しい説明が載っています。
Web戦略の策定にも役立つ「カスタマージャーニーマップ」 | コラム・研究会 - 株式会社マイクロウェーブ
4.付箋でワイヤーフレーム作成
まず、僕ともう一人のデザイナーでアイデアを出し合いました。そして、出たアイデアをステートメントシートとカスタマージャーニーマップで確認しながら、ある程度の形にまとめます。まとめたら付箋に書き込みホワイトボードに貼りました。全ページを貼り、デザイン・ページ推移・UIUX・機能などを確認します。こうやって全体のバランスを取りながら細部を詰めていきました。
【ポイント】
- 広いスペースを確保する
- 大き目の付箋だと書き込みやすい
- 付箋の枚数は多めに用意しておく
- あんまり丁寧に書かない
- スピード感が大切
【メリット】
- 付箋なので、追加/修正が簡単にできる
- アプリ全体を複数人で確認し、把握できる
- ページ遷移がわかりやすい
【デメリット】
- 付箋の数が増えるので、広いスペースが必要
- 数日はスペースを占領してしまう
まとめ
作るって本当に奥が深いなと改めて思います。これだけの下準備をして、情報の共有をしてもやっぱり「ブレ」ます。ブレた時に戻れる場所があるというのは、ホッとします。戻って客観的にブレた箇所を見直すことができます。そこで判断をすればいいと思います。